特集 てんかん-知識のアップデート:基本から最新のトピックスまで
小児で重要なてんかん症候群 良性家族性新生児てんかん(自然終息性家族性新生児てんかん)
井原 由紀子
1
,
安元 佐和
1福岡大学 医学部小児科
キーワード:
抗けいれん剤
,
鑑別診断
,
脳波記録法
,
てんかん-良性新生児
,
KCNQ2 Potassium Channel
,
KCNQ3 Potassium Channel
Keyword:
Anticonvulsants
,
Diagnosis, Differential
,
Electroencephalography
,
Epilepsy, Benign Neonatal
,
KCNQ2 Potassium Channel
,
KCNQ3 Potassium Channel
pp.1640-1644
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2022030534
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<Key Points>(1)BFNEは常染色体優性遺伝形式をとり、新生児期早期に発症する予後良好なてんかん症候群である。(2)原因遺伝子として、電位依存性カリウムチャネルをコードするKCNQ2、KCNQ3遺伝子変異が代表的である。(3)一般的な発作および発達予後は良好で、二次性てんかんの発症頻度は低い。(4)KCNQ2変異によるてんかんは発達性てんかん性脳症の一つであるKCNQ2脳症もあり、その臨床像には多様性がある。新生児期のみでなく、その後の経過観察、発達フォローアップが必要である。
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