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初回上部尿路感染症における排尿時膀胱尿道造影検査の適応についての検討
嶋 晃歩
1
,
松村 和哉
2
,
淺野 聡
3
,
八木沼 瑞紀
3
,
野ヶ山 泰介
2
,
石井 憲行
2
,
田中 史枝
2
,
福島 直哉
2
1川崎市立川崎病院小児科
2平塚市民病院小児科
3慶應義塾大学病院小児科
キーワード:
初回有熱性尿路感染症
,
膀胱尿管逆流症
,
排尿時膀胱尿道造影
Keyword:
初回有熱性尿路感染症
,
膀胱尿管逆流症
,
排尿時膀胱尿道造影
pp.913-918
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002256
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近年,欧米のガイドラインに示されるように初回有熱性尿路感染症(fUTI)後の排尿時膀胱尿道造影(VCUG)の適応は限定的である.一方で膀胱尿管逆流(VUR)の見逃しが散見される.2017年4月~2019年7月に初回fUTIで入院した34例にVCUGを実施し,AAP2011,NICE2007両ガイドラインの有用性を後方視的に検討した.国際分類grade Ⅲ以上のVUR検出感度,VCUG検査回避率(陰性的中率)はAAP 86,91%,NICE 60,81%,NICEと年齢制限を除外したAAPを組み合わせた検討で90,91%であった.両ガイドラインを併用してVCUGの実施を考慮するとより有用である.
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