増刊号特集 泌尿器科 病棟管理マニュアル
Ⅱ.ベッドサイド検査の実際
排泄時膀胱尿道造影
宮永 直人
1
,
赤座 英之
1
Naoto Miyanaga
1
,
Hideyuki Akaza
1
1筑波大学臨床医学系泌尿器科
pp.74-77
発行日 2002年3月30日
Published Date 2002/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904581
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1 はじめに
膀胱および尿道を造影するには排泄性のものと逆行性のものとがある。このうち排泄時膀胱尿道造影(VCUG)は成人および小児の下部尿路の解剖に加え,排尿生理を評価することができる検査法である。ただしVCUGは逆行性に比べて鮮明さに欠けることから,尿道の形態異常には逆行性造影が用いられることも多い。泌尿器科疾患がVCUG単独で診断されることは少なく,IVP,超音波検査,CTなどと併用されるが,膀胱尿管逆流症(VUR)などにおいてVCUGは必要不可欠な検査法である。本稿ではVCUGの手技と検査のポイントについて述べる。
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