経験
感染症罹患時に高フェリチン血症をきたした18トリソミー児の経験
清水 青葉
1,2
,
宮奈 香
1
,
大石 芳久
1
,
土屋 恵司
1
1日本赤十字社医療センター小児科
2東京都立小児総合医療センター呼吸器科
キーワード:
18トリソミー
,
フェリチン
,
感染症
Keyword:
18トリソミー
,
フェリチン
,
感染症
pp.335-339
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002107
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種々の医療的介入により1年以上生存する18トリソミー児が散見されるようになった1).そのなかに感染症で入院を繰り返す例があり,当院では高フェリチン血症を認め急激な経過をとる18トリソミー児をしばしば経験した.血清フェリチンは腫瘍壊死因子(tumor necrosis factor:TNF)-αによって誘導されるサイトカイン誘導タンパクの1つであり,血球貪食症候群に代表されるサイトカインストームで早期に高値を呈することが知られている2)が,18トリソミーの児に高フェリチン血症が合併しやすいという報告は検索する限りみあたらなかった.われわれは18トリソミー児の経過において注目すべき所見の1つであると考え,18トリソミー児における高フェリチン血症について検討した.
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