特集 小児科医に必要な止血・血栓・凝固・線溶の基礎知識
９．播種性血管内凝固症候群（DIC）とその基礎疾患
高橋 良博
1
1青森県立中央病院小児科
キーワード：
播種性血管内凝固症候群（DIC）
,
敗血症
,
白血病
,
サイトカインストーム
,
急性脳症
Keyword:
播種性血管内凝固症候群（DIC）
,
敗血症
,
白血病
,
サイトカインストーム
,
急性脳症
pp.1669-1676
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002012
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小児播種性血管内凝固症候群（DIC）の基礎疾患には小児特有の病態や高リスク群がある．原発性/二次性免疫不全や悪性腫瘍，脳性麻痺，カテーテル留置例は重症敗血症の高リスク，かつDICの高リスクである．またサイトカインストームによるDICは発症までの進行が速く，初診時から凝固系異常を念頭においた対応が求められる．一方，Kasabach-Merritt症候群や先天性グリコシル化異常症など，まれではあるがDICが診断の契機となる疾患もある．
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