一般内科外来でみる出血傾向 「ぶつけてないのにアザ!」にあわてない 血小板減少を生じる主な疾患の診断と治療
播種性血管内凝固症候群
朝倉 英策
1
1金沢大学附属病院 高密度無菌治療部
キーワード:
Antifibrinolytic Agents
,
抗凝固剤
,
DIC
,
白血病-前骨髄球性
,
分類
,
リンパ腫
,
敗血症
,
評価基準
,
外来診療
Keyword:
Ambulatory Care
,
Anticoagulants
,
Antifibrinolytic Agents
,
Classification
,
Disseminated Intravascular Coagulation
,
Lymphoma
,
Leukemia, Promyelocytic, Acute
,
Sepsis
pp.229-234
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014279907
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敗血症に代表される線溶抑制型DICでは臓器障害がみられやすいのに対して,急性白血病に代表される線溶亢進型DICでは出血症状がみられやすいが臓器障害はみられにくい.旧厚生省DIC診断基準がもっとも優れているが,基礎疾患によって変動しやすいマーカーは異なっている.DICの治療は,基礎疾患の治療に加えて,病態ごとにもっとも適した抗凝固療法を行う.外来では,動脈瘤に合併した線溶亢進型DICの診療経験が多い.患者負担の軽減に配慮した治療が望まれる.
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