特集 小児科医のためのHPVワクチンUPDATE
1.小児科の目から見たHPVとHPVワクチン
坂本 昌彦
1
,
今西 洋介
2
,
一宮 恵
3
,
稲葉 可奈子
4
,
重見 大介
5
,
三ッ浪 真紀子
6
1佐久医療センター小児科
2大阪母子医療センター新生児科
3ジョージ・ワシントン公衆衛生大学院予防・地域保健学部社会行動科学科
4関東中央病院産婦人科
5株式会社Kids Public産婦人科オンライン代表
6ハーバード公衆衛生大学院栄養疫学部門
キーワード:
HPVワクチン
,
小児科医
,
行動科学
,
みんパピ
Keyword:
HPVワクチン
,
小児科医
,
行動科学
,
みんパピ
pp.531-537
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001743
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HPV(ヒトパピローマウイルス)関連疾患及びワクチンを取り巻く諸問題は,わが国の公衆衛生学上の大きな課題である.子宮頸がんの話題が産婦人科領域の問題と捉えられがちな中,実は私たち小児科医こそが,この課題を解決するためのキーパーソンであることはあまり意識されていない.われわれは産婦人科,小児科,公衆衛生,行動科学の専門家でチームを結成し,HPV啓発プロジェクトを行っているが,小児科医向けの発信はもっとも力を入れている施策のひとつである.今回は,小児科医が啓発のカギを握る理由を説明するとともに,学会も巻き込んださまざまな取り組みについてご紹介した.本稿が少しでも多くの小児科医の背中を押す一助となることを期待している.
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