特集 小児輸液revisited―“いつもの輸液” を見直そう
Ⅱ 各論
12.集中治療・術後管理
冨田 健太朗
1
1慶應義塾大学病院小児科
キーワード:
初期輸液
,
維持輸液
,
コンパートメントモデル
,
Starlingの式
,
グリコカリックス
Keyword:
初期輸液
,
維持輸液
,
コンパートメントモデル
,
Starlingの式
,
グリコカリックス
pp.180-186
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001634
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小児領域において輸液療法はありふれた治療であるが,集中治療を要する患者や術後患者など,高度侵襲下の患者に対しては通常の輸液戦略とは異なったアプローチが必要である.このような患者に対して適切な輸液を行うには,生理学的な理解が欠かせない.近年,侵襲時の輸液に関連する新たな生理学的知見が知られるようになり,注目を集めている.本稿では,“いつもの輸液” を “重症患者に応用できる輸液” にアップデートすることを目標に,最近の知見を含めて概説する.
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