経験
Flash glucose monitoring systemによる小児1型糖尿病患者の血糖コントロール改善効果
神野 和彦
1
1県立広島病院小児科
キーワード:
flash glucose monitoring
,
1型糖尿病
,
HbA1c
Keyword:
flash glucose monitoring
,
1型糖尿病
,
HbA1c
pp.82-85
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001606
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
flash glucose monitoring(FGM)は,皮膚に装着したセンサーによって皮下のグルコース濃度を連続的に測定し,読み取り器をかざした際にセンサーデータを読み取るという方式の持続血糖モニターの一種である.間欠的に計測値を表示できるため,間欠スキャンCGM(intermittently scanning continuous glucose monitoring:isCGM)と呼ばれる.2017年9月よりisCGMであるFreeStyleリブレ®が保険適用になった.FGMの装着は他のセンサにくらべ簡単であり,2週間の装着が可能である.小児糖尿病患者におけるFGMのセンサ値と血糖自己測定(self monitoring of blood glucose:SMBG)値との差を表す平均絶対的相対的差異(mean absolute relative difference:MARD)は13.9〜16.7%,エラーグリッド解析でもSMBG値との相関は良好で,かつFGMの満足度も良好である1)2).2〜12週間の短期間FGMを用いて血糖コントロールについて検討1)〜3)が行われてきたが,それ以上の長期間でのHbA1c値の改善の検討は非常に少ない.そこで,当科で加療中の小児期発症1型糖尿病患者のFGM使用1年間の血糖コントロールについて使用前後の1年間の平均HbA1c値を検討し,同時にSMBG群との比較検討も行った.
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.