特集 小児診療における包括的医療
3.発達障害の包括的医療
金川 奈央
1
,
内藤 千絵
1
,
植田 由依
1
,
竹蓋 清高
1
,
石川 翔一
1
,
塚田 洋樹
1
,
中川 良
1
,
先崎 秀明
1
1国際医療福祉大学成田病院小児科
キーワード:
発達障害者支援法
,
二次障害
,
ライフステージ
,
療育
Keyword:
発達障害者支援法
,
二次障害
,
ライフステージ
,
療育
pp.17-23
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001597
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発症機序など解明されていない点も多いが,発達障害の存在は一般に広く知られるようになってきている.発達障害児は彼らをとりまく社会の各ライフステージにおいて,さまざまな「生きづらさ」に直面する.周囲の配慮,療育や環境調整という適切なサポートなくしては,不登校やうつ病などの二次障害を引き起こしてしまうことも少なくない.したがって,発達障害児のサポートには,行政,教育,医療といった社会全体の包括的な支援体制が必要であるが,どの分野においてもシステム,マンパワーともに十分とは言い難い現状である.発達障害児の健やかな成長のために,彼らをとりまく社会環境において,なるべく早期からの切れ目ないさまざまな支援が必要不可欠である.
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