失敗から学び磨く検査技術―臨床化学編
血漿検体での蛋白分画検査
森山 英彦
1
1島根大学医学部附属病院検査部
pp.336-339
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102050
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蛋白分画検査は,血清中の蛋白成分の量的および質的変動を見るために有用であり,日常診療における基本的臨床検査として用いられている.
検査法としては,セルロースアセテート膜(セ・ア膜)電気泳動法が広く用いられており,蛋白分画の解析には,各分画の百分率および蛋白濃度の評価と電気泳動パターンの肉眼的観察が必要となる.
蛋白分画検査において,血清中の蛋白は大きく5分画に分離されるが,各種の疾病の病態(蛋白の合成,体内分布,崩壊,体外への漏出)により,特徴ある異常パターンを示す.
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