特集 原発性免疫不全症候群—最近の話題
8.原発性免疫不全症候群患者の移行期医療
今井 耕輔
1
1東京医科歯科大学大学院茨城県小児・周産期地域医療学講座
キーワード:
原発性免疫不全症
,
移行期医療
,
AYA世代
,
免疫グロブリン補充療法
Keyword:
原発性免疫不全症
,
移行期医療
,
AYA世代
,
免疫グロブリン補充療法
pp.1273-1277
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001012
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原発性免疫不全症は,単一遺伝子異常により,免疫機能異常をきたす先天性慢性疾患であるが,予後の改善,疾患の広がりに伴い,小児期に診断し,成人期へ移行する患者も多数存在するようになってきた.他の領域の小児慢性疾患同様に,中学校入学から20代前半のいわゆるAYA世代の間に成人科へ移行できるよう,近年国内外で提供されつつあるさまざまなプログラムを利用し,多職種がかかわり援助していくことが,患者の長期予後を改善し,自己決定権を育てるためにも重要である.日本免疫不全・自己炎症学会では,小児科学会とともに,こうした移行期医療の提供に取り組んでいる.
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