特集 クリニックで診る小児膠原病・炎症性疾患
3.全身性エリテマトーデス患児の外来フォローのポイント
山口 賢一
1
1聖路加国際病院Immuno-Rheumatology Center
キーワード:
小児全身性エリテマトーデス
,
cSLE
,
免疫抑制薬
,
寛解維持
,
到達目標
Keyword:
小児全身性エリテマトーデス
,
cSLE
,
免疫抑制薬
,
寛解維持
,
到達目標
pp.233-239
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000787
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小児SLE(cSLE)の生命予後は近年大幅に改善し,より高い到達目標を目指す治療が求められている.それを実現するためには,早期かつ適切にcSLEを診断し,臓器障害の種類と重症度に合わせた治療により寛解導入を達成し,免疫抑制薬あるいは免疫調節薬の併用をしながら可能な限り少量のステロイドで寛解を維持するための治療を行うことで,臓器障害の発生や進行を抑止することが重要である.思春期のcSLE児にとってステロイドによる容貌の変化は看過できない重要な問題であり,この点に配慮した治療戦略が求められる.本稿ではステロイドと免疫抑制薬の選択およびそれらの適切な使用法について概説する.
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