連載 [小児科臨床教育の実際]
第2回 医学部小児科臨床実習における指導医の役割と実際
西屋 克己
1
1関西医科大学医学教育センター
pp.199-204
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000771
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日本小児科学会では,「子どもの総合専門医」,「育児・健康支援者」,「子どもの代弁者」,「学識・研究者」,「医療のプロフェッショナル」という5つの小児科専門医の医師像を規定し,その医師像をもとに16の到達目標が定められている1).また,専門医研修において専攻医がこれらの到達目標を達成できているかを評価するために,到達目標を専攻医レベル,初期研修医レベル,医学生レベル,に落とし込んだマイルストーンが作成されている2).このように日本小児科学会では,卒前教育・初期研修・専門医研修・生涯教育という一連のシームレスな流れの視点から小児科教育を捉えており,医学部小児科臨床実習においても,小児科専門医の医師像を意識した教育が重要である.このような教育を実践していくためには,小児科領域における臨床能力のみならず教育的資質を有する指導医が必要であり,指導医の果たす役割は大きい.本稿では,わが国の医学部小児科臨床実習における小児科指導医の役割と実際について考えていく.
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