特集 Down症を見つめる
6.Down症にみられる筋骨格系異常
中村 直行
1
1地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター整形外科
キーワード:
環軸椎不安定症
,
C1/4 SAC ratio
,
股関節脱臼
,
膝蓋骨脱臼
,
外反扁平足
Keyword:
環軸椎不安定症
,
C1/4 SAC ratio
,
股関節脱臼
,
膝蓋骨脱臼
,
外反扁平足
pp.33-39
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000729
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Down症候群は,さまざまな全身的諸問題を有する染色体異常症であるが,関節弛緩性,筋緊張低下,骨格異常等による整形外科的疾患の合併も多い.外反扁平足,脊椎変形,膝蓋骨脱臼,股関節脱臼が代表的なものであるが,治療に難渋することが少なくない.知的障害を有することが多い本症児においては,自覚症状の聴取は困難であることが多いため,整形外科疾患による重大な障害が見逃される可能性も少なくない.とくに環軸椎不安定症に関しては,重篤な場合は生命予後に影響する可能性のある合併症であり,最も注意が必要である.
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