特集 Down症を見つめる
5.免疫異常と感染症
西田 直徳
1
,
市田 蕗子
1
1富山大学医学部小児科学教室
キーワード:
Down症
,
免疫異常
,
感染症
,
respiratory syncytial virus
,
パリビズマブ
Keyword:
Down症
,
免疫異常
,
感染症
,
respiratory syncytial virus
,
パリビズマブ
pp.25-32
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000728
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Down症では頻回な気道感染がみられ,下気道感染は入院の主要な原因である.頻回に感染を繰り返すことや,肺炎や敗血症などの感染症が健常者とくらべ重症化しやすい理由としてT細胞数の減少やB細胞数の減少,免疫グロブリンなどの免疫系の異常が考えられている.気道感染に関しては,免疫の異常だけでなく解剖学的な要因も考慮する必要がある.RSウイルス感染症ではDown症であることが重症化の独立した危険因子とされている.パリビズマブ投与は下気道感染の予防に有用性が示されている.
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