特集 小児医療における診断・治療の進歩2018
Ⅱ.治療技術
19.Fallot四徴症に対する再手術,経カテーテル的肺動脈弁留置
杉山 央
1
1東京女子医科大学循環器小児科
キーワード:
肺動脈弁置換術
,
Melody弁
,
SAPIEN弁
Keyword:
肺動脈弁置換術
,
Melody弁
,
SAPIEN弁
pp.1753-1756
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000671
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Fallot四徴症は先天性心疾患の約5~10%を占め,チアノーゼ型心疾患のなかで最も頻度が高い.多くは2歳ごろまでに心内修復術を終えることが多いが,右室流出路の形態や形成術の術式により肺動脈・右室流出路の狭窄と肺動脈弁閉鎖不全が残存することが多い.長期的には体の成長や慢性的な右室容量負荷・圧負荷により右室機能が低下したり,心室頻拍などの致死性不整脈を引き起こすことが問題になっている.心内修復術後の残存異常に対して外科的に肺動脈弁置換術や弁付き導管の置換術が行われることが多い.最近では,欧米では経カテーテル的に肺動脈弁を留置する手技が普及してきている.
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