特集 小児医療における診断・治療の進歩2018
Ⅰ.診断技術
7.心臓超音波検査
-―最近の進歩
高橋 健
1
1順天堂大学小児科・思春期科学講座
キーワード:
心臓超音波検査
,
三次元超音波
,
スペックルトラッキング法
Keyword:
心臓超音波検査
,
三次元超音波
,
スペックルトラッキング法
pp.1663-1671
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000659
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小児循環器領域における心臓超音波検査の最近の進歩は,大きく2つに分類できる.その1つである三次元超音波法は,心構造の三次元的形態評価と,心室の正確な容量評価を可能とした.またもう1つの進歩として,二次元超音波法のスペックルトラッキングにより任意の部位の心筋伸縮の計測が可能となった.左室駆出率よりも優れた心機能評価が可能であり,複雑心奇形の心室壁にも対応できる.また流体力学を用いた,新しい心機能評価法も開発されている.本稿では,これらの最近の進歩について解説し,心臓超音波検査法の利点と今後の発展の方向性を理解していただくのが目的である.
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