特集 心エコー計測/抽出のコツ,身につけたい考え方/進め方
Ⅱ 身につけたい考え方/進め方
3 病気を識る,病気を診る n. Onco-cardiology
山田 博胤
1
,
大櫛 祐一郎
2
1徳島大学大学院医歯薬学研究部地域循環器内科
2徳島大学病院循環器内科
キーワード:
CTRCD(がん治療関連心機能障害)
,
LVEF(左室駆出率)
,
GLS(global longitudinal strain)
,
二断面ディスク法
,
スペックルトラッキング法
Keyword:
CTRCD(がん治療関連心機能障害)
,
LVEF(左室駆出率)
,
GLS(global longitudinal strain)
,
二断面ディスク法
,
スペックルトラッキング法
pp.210-215
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000750
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Onco-cardiology(腫瘍循環器学)の対象となる病態は多岐にわたる。そのなかのがん治療関連心機能障害(CTRCD)は,がん治療の心血管合併症のなかで最も憂慮すべき疾患である。典型的には,心不全症状の有無にかかわらず左室駆出率(LVEF)が低下することから,日常診療においては心エコー図検査によるLVEFの計測が重要視されている。また,LVEFが低下する前の早期心機能障害を検出するため,そして,LVEFの限界を打破するため,スペックルトラッキング法を用いて得られるglobal longitudinal strain(GLS)が用いられるようになってきている。
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