特集 超音波がもたらす産婦人科診療の新機軸
Ⅱ.臨床への新たな活用法と工夫
7.妊産婦の心血管評価
吉松 淳
1
1国立循環器病研究センター産婦人科
キーワード:
心疾患合併妊娠
,
心臓超音波検査
,
周産期心筋症
Keyword:
心疾患合併妊娠
,
心臓超音波検査
,
周産期心筋症
pp.157-161
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000040
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
要旨
妊婦の心血管を評価する場面は,①もともと心疾患を有する女性が妊娠し,その心機能評価を行う場合と,②妊娠・分娩に伴い循環に大きな影響を与えるイベントが発生し,循環の評価を行う場合の2つがある.簡便性と非侵襲性から評価に用いる最も適したモダリティは超音波検査となる.妊娠中の心エコーでは妊婦特有の変化があることを勘案した評価が必要である.妊娠高血圧症候群のような産科特有の病態での循環管理にも心エコーは有用で,産婦人科医自身による心エコーもオプションとして取り入れたい.検査所見の解釈には病態の理解が求められる.
Copyright © 2023, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.