症例
ビタミンB1誘導体であるベンフォチアミンに対する遅延型過敏反応により川崎病様症状をきたしたと考えられた1例
畠山 邦也
1
,
喜多 修久
1
,
諸岡 雄也
1
,
平田 雅昭
1
1福岡徳洲会病院小児科
キーワード:
ベンフォチアミン
,
ビタミンB1誘導体
,
DLST
,
総合感冒薬
,
川崎病様症状
Keyword:
ベンフォチアミン
,
ビタミンB1誘導体
,
DLST
,
総合感冒薬
,
川崎病様症状
pp.1343-1347
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000578
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
処方箋なしにドラッグストアやコンビニエンスストアで購入することができる総合感冒薬は,一般に安全性が高いと考えられているが,副作用等により日常生活に支障をきたす程度の健康被害が生じるおそれがある「第2類医薬品」に分類されており,重篤な副作用をきたした例も少なからず報告されている1).今回,市販の総合感冒薬を服用後に川崎病様症状が出現し,薬剤によるリンパ球刺激試験(drug-induced lymphocyte stimulation test:DLST)の結果より,配合されていたビタミンB1製剤に対する遅延型過敏反応が原因と考えられた1例を経験したので,以下に提示する.
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.