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第6章 代謝系に作用する薬剤
[糖尿病治療薬]
チアゾリジン誘導体
本間 健一郎
1
,
益崎 裕章
1
1琉球大学大学院 医学研究科内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座(第二内科)
pp.806-810
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_806
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・pioglitazoneに代表されるチアゾリジン誘導体(TZD)は「インスリン分泌非促進系」に分類される経口血糖降下薬である.
・骨格筋や肝臓におけるインスリン感受性を改善し,血糖降下作用を発揮する.
・非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の改善におけるエビデンスが確立しており,「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020」において2型糖尿病を合併したNASHへの投与が推奨されている.
・使用の際には体重増加と体液貯留による浮腫に注意する.
・高齢女性では骨折に注意する.
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