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特集 研究室で役に立つ新しい試薬
活性制御試薬
プロテインキナーゼ阻害剤
ML-9とその誘導体
ML-9 and its derivatives
石川 智彦
1
,
日高 弘義
1
Tomohiko Ishikawa
1
,
Hiroyoshi Hidaka
1
1名古屋大学医学部薬理学教室
pp.363
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905309
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■特性および構造
ML-9は,1986年,筆者の日高により開発されたナフタレンスルフォナマイド誘導体で,ミオシン軽鎖キナーゼを直接阻害する化合物として世界で初めて報告されたものである1)。
ML-9は,平滑筋や血小板から精製したミオシン軽鎖キナーゼを選択的に阻害するが,その阻害様式はATPに対し競合的である。そして,その作用点はミオシン軽鎖キナーゼのATP結合部位,すなわち活性中心かその近傍であることが判明している2)。
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