Japanese
English
今月の特集 薬物療法に活用される検査
中枢神経薬物療法における臨床検査の活用
Utilization of clinical laboratory medicine in the pharmacotherapy of the central nervous system
寺田 整司
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科精神神経病態学
キーワード:
血中濃度測定
,
抗てんかん薬
,
気分安定薬
,
抗うつ薬
,
抗精神病薬
Keyword:
血中濃度測定
,
抗てんかん薬
,
気分安定薬
,
抗うつ薬
,
抗精神病薬
pp.766-772
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202773
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●薬物血中濃度の測定は抗てんかん薬において特に重要である.“参考域の血中濃度”と“治療域の血中濃度”とは区別して考える必要がある.
●リチウムは過量投与による中毒を起こしやすいため,血中濃度測定が必須である.リチウム濃度を上昇させる要因も頭に入れておく必要がある.
●抗てんかん薬の副作用は,アレルギー機序が関与する急性初期反応,用量依存性の神経系への抑制作用,長期服用時にみられる慢性期の副作用に大別される.
●気分安定薬,抗うつ薬,抗精神病薬には,それぞれ特徴的な副作用プロフィールがあるので,それらを知っておく必要がある.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.