特集 思春期を診る!
Ⅱ章 小児科医が行う思春期診療─どう診るか?どこまで診るか?
26 思春期の姿勢異常
関屋 辰洋
1
,
山田 勝崇
1
,
井出 学
1
,
松本 匡洋
1
,
稲澤 真
1
,
青田 洋一
2
,
齋藤 知行
1
T. Sekiya
1
,
K. Yamada
1
,
M. Ide
1
,
M. Matsumoto
1
,
M. Inazawa
1
,
Y. Aota
2
,
T. Saito
1
1横浜市立大学整形外科
2横浜市立脳卒中・神経脊椎センター脊椎脊髄外科
キーワード:
姿勢異常
,
脊柱側彎症
,
思春期特発性側彎症
,
学校検診
Keyword:
姿勢異常
,
脊柱側彎症
,
思春期特発性側彎症
,
学校検診
pp.665-671
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000448
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思春期の姿勢異常の主な原因は脊柱側彎症である.小児科医は学校検診や日常診療で遭遇する場面も多い.学校検診は平成28年より,運動器検診が導入され,前屈テストの重要性が強調されている.脊柱側彎症は,診断においては特発性側彎症と他の疾患の鑑別が重要であり,十分な病歴聴取と全身の診察が必要である.早期診断早期治療が重要であるが,経過観察や治療開始の判断が難しく,専門性が高いため,診断や治療方針に悩んだ場合には躊躇なく,整形外科に紹介することが肝要である.
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