特集 思春期を診る!
Ⅱ章 小児科医が行う思春期診療─どう診るか?どこまで診るか?
21 性別違和
西藤 奈菜子
1
,
康 純
1
,
米田 博
1
N. Saito
1
,
J. Kou
1
,
H. Yoneda
1
1大阪医科大学神経精神医学教室
キーワード:
性別違和
,
LGBT
,
ジェンダー・アイデンティティ
,
性指向
,
性別の揺らぎ
Keyword:
性別違和
,
LGBT
,
ジェンダー・アイデンティティ
,
性指向
,
性別の揺らぎ
pp.627-634
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000443
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性別違和への認知の広がりとともに,性別に関する悩みをもつ子どもへの支援は増えることが予想される.まずは,性別違和だけでなく,セクシュアリティの多様性を理解し,正しい知識と態度を身につけることが重要である.特に子どもの場合,性別に対する違和感は成長とともに変化する可能性があり,こうした性別の揺らぎを理解したうえで支援を検討しなければならない.性別に関する悩みをもつ子どもたちが,自らのセクシュアリティを模索しながら自分らしく振る舞うことができるよう,家族や学校関係者と正しい知識を共有し連携を図りながら,成長を見守ることが望まれる.
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