特集 思春期を診る!
Ⅱ章 小児科医が行う思春期診療─どう診るか?どこまで診るか?
20 思春期における妊娠の現状と子どもたちとのかかわり方について
金子 法子
1
N. Kaneko
1
1医療法人いぶき会針間産婦人科
キーワード:
adolescence
,
sex education
,
contraception
,
pregnancy
,
delivery
Keyword:
adolescence
,
sex education
,
contraception
,
pregnancy
,
delivery
pp.619-626
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000442
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近年少子化が問題となって久しいが,思春期における出産,人工妊娠中絶数に大きな変化はない.性交そのものは否定せずとも,思春期における妊娠は身体の未熟性から生じる医学的側面のリスクにとどまらず,学業の中断,親子・友人関係の変化,親としての未熟性,経済的困窮,社会の不容認などさまざまな社会的リスクも伴う.妊娠出産の正しい知識を小学生の頃から得たうえで,「自分と相手を大切に思う」ための「性教育=生教育」を行い,養護教諭,小児科医との連携が必要と考える.本稿では思春期における学校での性教育と妊娠の現状と,小児科医のかかわり方について要点を述べる.
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