特集 子どもの性別違和とセクシュアルマイノリティ
1.子どもの性別違和とセクシュアルマイノリティ
-――総論
中塚 幹也
1,2
1岡山大学学術研究院保健学域/同大学ジェンダークリニック
2GID(性同一性障害)学会理事長
キーワード:
性同一性障害
,
性別違和
,
トランスジェンダー
,
LGBTQ
,
SOGI
Keyword:
性同一性障害
,
性別違和
,
トランスジェンダー
,
LGBTQ
,
SOGI
pp.7-13
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002034
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
性の構成要素は,身体の性,性自認,性的指向,指定された性,性役割,性別表現など,多岐にわたる.これらが多数派と異なる人々は「性的マイノリティ」,「LGBTQ」などとよばれる.「多様性と調和」をテーマとした東京オリンピックでは初めてトランス女性が女子選手として出場した.一方,日本の国会では「LGBT理解増進法」の成立を目指したが差別的言動が報道される事態となった.今後は,偏見や差別なく,LGBTQの子どもがライフプランを立てられる社会の実現が望まれる.また,LGBTQの子どもを医療の現場で支える小児科医にとっても最小限の基礎知識は必要であり,さらには,ジェンダークリニックでの活躍も期待されている.
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.