特集 思春期を診る!
Ⅰ章 総論
2 思春期の身体的特性
松岡 尚史
1
,
杉原 茂孝
1
H. Matsuoka
1
,
S. Sugihara
1
1東京女子医科大学東医療センター小児科
キーワード:
Tanner分類
,
Orchidometer
,
成長速度曲線
,
骨年齢
,
初経
Keyword:
Tanner分類
,
Orchidometer
,
成長速度曲線
,
骨年齢
,
初経
pp.480-486
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000424
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思春期は,小児の成長発達にとって最も大きな難関である.どのように始まりどのように進展していくかを明らかにすることは,健康の保持,小児医療の実践において重要である.下垂体ゴナドトロピンと精巣・卵巣からの性ステロイドが思春期の身体変化を引き起こしており,陰毛,腋毛,ざ瘡(副腎アンドロゲン由来),乳房発育(卵巣エストロゲン由来),精巣拡大(精巣テストステロン由来)をTanner分類で身体所見として,まず評価する.並行して起こる急激な身長増加と骨成熟に対して,身長速度解析および左手部X線撮影による骨成熟判定を追加することで個別の思春期身体状況が明らかとなる.
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