今月の臨床 思春期のヘルスケアとメンタルケア
思春期診療の基礎
2.思春期の身体発達
玉田 太朗
1
1自治医科大学
pp.1142-1147
発行日 2003年9月10日
Published Date 2003/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100827
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
思春期の身体発育は図1に示した順序で起こる.性的発育は全身的発育の遅速に影響される.12歳女児の全国平均身長は1950~1960年の間に7.0 cm,1960~1970年の間では5.0 cmも増加していた.この間では初経の早発傾向も顕著で,この20年間に約2年の前傾(初経年齢平均が約14.5歳から12.5歳へ)がみられている1).それに比べ最近の10年間(1991~2001年)の増加は0.9 cmに過ぎず,それから想像されるように初経年齢の前傾も停滞している.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.