小児保健
薬剤師の視点から考える小児感染症診療
諏訪 淳一
1
1東京都立小児総合医療センター薬剤科
キーワード:
薬剤耐性アクションプラン
,
AMRアクションプラン
,
抗菌薬適正使用プログラム
,
therapeutic drug monitoring
,
TDM
Keyword:
薬剤耐性アクションプラン
,
AMRアクションプラン
,
抗菌薬適正使用プログラム
,
therapeutic drug monitoring
,
TDM
pp.197-203
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000345
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2016年4月に厚生労働省から発表された薬剤耐性(AMR)アクションプランでは,抗菌薬適正使用の重要性が強調されている.Antimicrobial Stewardship Program(ASP)の取り組みのなかで,薬剤師として関わることの多いtherapeutic drug monitoring(TDM)を含めた抗菌薬の投与量に関する考え方は重要である.投与量を決める場合に必要な薬物動態学的な考え方として,分布容積(Vd)とクリアランス(CL)の2つのパラメータが重要となるが,小児では成人と異なる薬物動態を示す薬物があり注意が必要である.そこで,適切な抗菌薬を適切な投与量で治療ができるように医師と薬剤師が協力することで小児感染症診療が行えるはずである.
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