Japanese
English
特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅲ.疾患別
B.感染症
MRSA感染症
MRSA infection
遠山 雄大
1
,
久田 研
2
Yudai Toyama
1
,
Ken Hisata
2
1順天堂大学医学部附属練馬病院
2順天堂大学医学部附属順天堂医院
キーワード:
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
MRSA
,
薬物治療モニタリング
,
TDM
Keyword:
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
MRSA
,
薬物治療モニタリング
,
TDM
pp.353-357
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001246
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1 疾患概念
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Methicillin-resistant Staphylococcus aureus:MRSA)は,薬剤耐性菌の代表ともいえる菌である。mecA遺伝子を獲得したことにより,βラクタム系抗菌薬が標的とする細胞壁合成にかかわる結合蛋白(PBP-2)の代わりに薬剤との親和性が低い結合蛋白(PBP-2’)を産生することができ,細胞壁の合成が阻害されない。これが耐性の機序である。MRSAとMSSA(Methicillin-susceptible S.aureus)の間では病原性に差はない。
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