最新版 糖尿病虎の巻-新時代の糖尿病診療を実践する
トピックス ローカーボ食(炭水化物、糖質制限食)による2型糖尿病の治療
灰本 元
1
1灰本クリニック
キーワード:
医学会
,
血糖
,
コホート研究
,
脂質
,
糖尿病-2型
,
食後
,
多施設共同研究
,
治療成績
,
腹腔内脂肪
,
低炭水化物食
Keyword:
Blood Glucose
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Lipids
,
Societies, Medical
,
Cohort Studies
,
Treatment Outcome
,
Multicenter Studies as Topic
,
Postprandial Period
,
Intra-Abdominal Fat
,
Diet, Carbohydrate-Restricted
pp.671-676
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011353503
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・炭水化物摂取では食後の血糖値とインスリン値が急激に上昇するが、脂質や蛋白質摂取ではほとんど上昇しない。・炭水化物摂取を制限して脂質摂取を増やすのがlow-carbohydrate diet(LCD)で、摂取エネルギーを基本的に制限しない。・LCDではケトン体と脂肪酸がエネルギー源で、エネルギー代謝は従来のカロリー制限食とはまったく異なる。・LCDは従来のカロリー制限食に比べてHbA1c、体重、血清脂質の改善効果に優れており、食欲も低下する。・炭水化物制限は総摂取エネルギーに対する比(%C)で示され、長期の安全性から厳しい制限(20%C前後)より緩やかな制限(40~45%C)が推奨される。
©Nankodo Co., Ltd., 2011