増大号特集 正しく指示する食事指導・食事療法
16.慢性腎炎・保存期腎不全
上村 治
1
1日本赤十字豊田看護大学専門基礎(臨床医学)
キーワード:
慢性腎臓病
,
タンパク質
,
エネルギー
,
食塩
,
骨ミネラル代謝異常
Keyword:
慢性腎臓病
,
タンパク質
,
エネルギー
,
食塩
,
骨ミネラル代謝異常
pp.1507-1510
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000231
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小児の慢性腎臓病患者の成長や発達にとって適切な栄養(エネルギー,タンパク質)摂取は重要で,とくに乳児期の摂食障害では強制栄養も考慮する.タンパク制限の小児慢性腎臓病進行抑制効果にはエビデンスはない.低/異形成腎では塩類喪失を示すものが多く,適正な食塩・水管理が必要である.溢水や高血圧がある場合は食塩制限や水制限などによる適正な循環血液量維持が生命予後に影響する.ほかに原因のない高カリウム血症は透析導入の適応となる.高リン血症をはじめとした骨ミネラル代謝異常は生命予後にも影響し,薬物療法と食事療法の併用で管理する.
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