CKDステージG3以降の診療と看護・生活支援
チームによる患者教育 腎不全教室
大脇 浩香
1
1岡山済生会総合病院 腎臓病センター
キーワード:
栄養障害
,
患者教育
,
自己管理
,
食塩
,
食品中のリン
,
食品中のタンパク質
,
食品中のカリウム
,
看護職の役割
,
慢性腎臓病
Keyword:
Dietary Proteins
,
Nutrition Disorders
,
Patient Education as Topic
,
Self Care
,
Phosphorus, Dietary
,
Sodium Chloride, Dietary
,
Potassium, Dietary
,
Nurse's Role
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.673-678
発行日 2013年6月10日
Published Date 2013/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013301691
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わが国の末期腎不全の予備軍としてのCKD患者は1,300万人以上と非常に多く,これが進行すると,末期腎不全に陥り透析や移植が必要となる.CKDの治療法としては,適正な生活習慣,薬物療法,食事療法,などがある.これらを患者に伝える腎不全教室のなかで,食事療法は欠くことができない重要な治療法で,ほかのすべての治療の基盤となる.慢性疾患であるCKD,保存期CKD患者にとって「透析を避けたい」という思いは誰しも抱いている.透析になるのではないかという不安感を抱えつつ,「食事療法」を継続することは容易なことではない.看護師は,患者の療養生活を捉え,病とともに生きる「生活者」として患者をみる視点を忘れないことが重要である.そして,自己管理をうまくできるよう,また療養生活が中断されないように支援する役割がある.食事療法はエビデンスに基づきながら,それぞれの患者の考えや生活習慣を考慮しながら指導を行う必要がある.長い療養生活の間に何でも相談でき,問題解決につながるチームで関わる医療者の存在が重要である.
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