特集 長引く咳へのアプローチ
副鼻腔気管支症候群
渡邊 荘
1
1国立国際医療研究センター国府台病院耳鼻いんこう科
キーワード:
副鼻腔気管支症候群
,
びまん性汎細気管支炎
,
慢性副鼻腔炎
,
HLA 抗原
,
マクロライド療法
Keyword:
副鼻腔気管支症候群
,
びまん性汎細気管支炎
,
慢性副鼻腔炎
,
HLA 抗原
,
マクロライド療法
pp.653-658
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000056
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副鼻腔気管支症候群(SBS)は慢性の湿性咳徽および好中球性気道炎症をきたす代表的な疾患群である.SBS の成因は上・下気道の気道粘膜防御系の同時破綻と病原微生物の定着・増殖,それに伴う好中球性炎症を主体とした同時発生説が主流となっている.また家族内発生頻度が高く,HLA 抗原B54 の保有率も高い.治療には14 員環マクロライド少量長期療法が広く用いられ,改善しない症例に対しては副鼻腔手術の適応となることがある.治療にあたる際には耳鼻咽喉科医,呼吸器科医との連携が重要である.
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