特集 喘息・COPDと関連疾患の重要知識Up-to-date
喘息・COPDの関連病態と鑑別を要する疾患
副鼻腔気管支症候群とびまん性汎細気管支炎
井上 純人
1
1山形大学医学部内科学第一講座
キーワード:
副鼻腔気管支症候群
,
SBS
,
びまん性汎細気管支炎
,
DPB
,
慢性副鼻腔炎
,
好中球性気道炎症
Keyword:
副鼻腔気管支症候群
,
SBS
,
びまん性汎細気管支炎
,
DPB
,
慢性副鼻腔炎
,
好中球性気道炎症
pp.2319-2322
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229915
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Point
◎副鼻腔気管支症候群は上気道の炎症性疾患である慢性副鼻腔炎と,下気道の炎症性疾患である慢性気管支炎,気管支拡張症,あるいはびまん性汎細気管支炎が合併した病態をいう.
◎上気道,下気道ともに慢性・反復性の好中球性気道炎症が起こり,慢性の咳嗽,喀痰や鼻閉,後鼻漏を呈する.
◎びまん性汎細気管支炎は両側肺の呼吸細気管支領域にびまん性の慢性気道炎症を呈し,閉塞性呼吸機能障害をきたす疾患である.持続する咳嗽・喀痰と労作時呼吸困難を認め,高率に慢性副鼻腔炎の合併または既往がある.
◎両疾患ともマクロライド系抗菌薬が有する抗炎症効果が奏効し,同薬の少量長期投与により改善が期待できる.
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