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特集 骨粗鬆症の予防・治療と最新トピックス
薬物療法の目標と継続・変更・休薬
Goals of drug therapy and continuation, modification, and withdrawal of treatment
宗圓 聰
1
Satoshi SOEN
1
1そうえん整形外科 骨粗しょう症・リウマチクリニック
キーワード:
Osteoporosis
,
Drug therapy
,
Goal-directed treatment
Keyword:
Osteoporosis
,
Drug therapy
,
Goal-directed treatment
pp.1321-1325
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003574
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要旨:骨粗鬆症についても,他の疾患と同様に治療目標を明らかにし,それを目指して治療を行う必要があるとの考えから,米国骨代謝学会と米国骨粗鬆症財団は,国際的に骨粗鬆症領域の専門家を募って治療目標を目指した骨粗鬆症治療に関するワーキンググループを立ち上げ,その検討結果を2017年,2024年にgoal-directed treatment for osteoporosisとして発表した。治療開始理由が骨密度でTスコア-2.5以下(わが国のYAM 70%以下に相当)の場合はTスコアが-2.5を超すことをゴールとしている。骨形成促進薬から骨吸収抑制薬への逐次療法の優れた骨密度増加効果が明らかになるとともに,初期治療薬選択に関して,治療開始から3年で治療目標を達成できる可能性が少なくとも50%となるような治療薬を選択するとされた。治療目標を達成した場合,ビスホスホネート薬については休薬を考慮してもよいが,達成できない場合は治療強化を考慮する。

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