特集 骨粗鬆症のUp to date
生涯継続すべき骨粗鬆症治療:逐次療法Update
蛯名 耕介
1
1大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科)
キーワード:
骨粗鬆症(osteoporosis)
,
逐次療法(sequential treatment)
,
骨密度(bone mineral density)
,
骨代謝マーカー(bone turnover marker)
Keyword:
骨粗鬆症(osteoporosis)
,
逐次療法(sequential treatment)
,
骨密度(bone mineral density)
,
骨代謝マーカー(bone turnover marker)
pp.1384-1388
発行日 2023年12月19日
Published Date 2023/12/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001618
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
骨粗鬆症治療においては,腰椎もしくは大腿骨近位部の骨密度の若年成人比較70%の獲得や,大腿骨近位部の骨密度の約3%の上昇が一定の治療目標となりうる。骨粗鬆症治療が効果不足の際は,① 弱い骨吸収抑制薬からより強い骨吸収抑制薬への変更,② 強い骨吸収抑制薬から骨形成促進薬への変更,③ 内服薬から注射薬への変更,などが考慮される。重症骨粗鬆症では“anabolic first”の概念から,まずは骨形成促進薬で治療介入し,骨吸収抑制薬による逐次治療を継続することが長期的な骨折予防に有効と考えられる。
Copyright © 2023, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.