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特集 安全な脊椎・脊髄手術のための術中脊髄モニタリング
脊髄髄内腫瘍に対するリアルタイムモニタリング
Neuromonitoring for intramedullary spinal cord tumor surgery
藤原 靖
1
,
村上 欣
1
,
荒川 保雄
1
Yasushi FUJIWARA
1
1広島市立北部医療センター安佐市民病院,整形外科・顕微鏡脊椎脊髄センター
キーワード:
Neuromonitoring
,
Intramedullary spinal cord tumor
,
Color grading
Keyword:
Neuromonitoring
,
Intramedullary spinal cord tumor
,
Color grading
pp.787-794
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003443
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要旨:脊髄髄内腫瘍摘出術は脊髄そのものを切開するため,脊椎脊髄手術の中でも麻痺の危険性が最も高く,術中神経モニタリングが重要とされる手術である。手技や機械の進歩によって波形の記録そのものは飛躍的に楽にできるようになったが,波形の解釈とそれに基づいた対策法には依然,問題が残されている。筆者は症例を重ねるうちに単一アラーム基準を用いた評価に限界を感じ,カラーグレーディング法を考案した。この方法では,振幅低下の程度を容易に認識できるだけでなく,その段階での麻痺の発生率を知ることで適切な対処法を選択する助けとなると考えている。2022年には日本光電社と共同で同社の神経モニタリング機器に搭載する自動カラーグレーディング機能を開発しており,簡便に使えるようになった。

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