Japanese
English
特集 超高齢社会における手外科疾患の治療
母指CM関節症に対する第1中手骨骨切り術
First metacarpal osteotomy for trapeziometacarpal osteoarthritis
小川 光
1
,
牛島 貴宏
1
,
井浦 広貴
1
,
曽根崎 至超
1
,
金堀 将也
1
,
小島 哲夫
1
Hikaru OGAWA
1
1溝口外科整形外科病院,整形外科
キーワード:
First metacarpal osteotomy
,
Trapeziometacarpal osteoarthritis
,
Shamoji plate
Keyword:
First metacarpal osteotomy
,
Trapeziometacarpal osteoarthritis
,
Shamoji plate
pp.1475-1481
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003196
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要旨:第1中手骨骨切り術は関節を温存することができる手術法であり,伸展方向や外転方向に骨切りすることにより亜脱臼の整復を促して痛みを軽減する。われわれの第1中手骨骨切り術の手術適応は,Eaton分類stage Ⅰ~Ⅳの母指CM関節症である。ただし骨棘が大きく張り出してCM関節に動きがなく,骨切り術を行っても亜脱臼の整復が望めないような症例と,ST関節に痛みを伴う症例だけは骨切り術の適応から除外する。骨切り部の固定には,骨切り術専用プレートのしゃもじプレート®を用いている。骨切り角度に合わせてあらかじめ20°と30°に曲げてあり,Sサイズは26mmと短くて使いやすい。しゃもじプレート®はプレートを曲げたり切ったりする手間がかからないこと,手術器具が第1中手骨骨切り術に特化しているため使いやすく慣れやすいことにより,さらに手術時間短縮が期待できる。
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