Japanese
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臨床
ジクロフェナク結合ヒアルロン酸ナトリウム関節内注射と相撲の基礎トレーニングである四股の併用療法が変形性股関節症に与える効果
Efficacy of intraarticular injection using diclofenac etalhyaluronate sodium combined with Sumo training Shiko for patients with osteoarthritis of the hip
戸田 佳孝
1
,
増田 研一
2
Yoshitaka TODA
1
,
Kenichi MASUDA
2
1戸田整形外科リウマチ科クリニック
2関西医療大学,スポーツ医科学研究センター
キーワード:
Osteoarthritis
,
Hip
,
Conservative therapy
Keyword:
Osteoarthritis
,
Hip
,
Conservative therapy
pp.1377-1381
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003165
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要旨:変形性股関節症(股OA)に対するジクロフェナクエタルヒアルロン酸ナトリウム(DF結合HA)関節内注射と筋力強化運動の併用効果について評価した。股OA患者に局所麻酔薬を混合したDF結合HAを4週ごとに3回注射した。25例を無作為に週3日,毎回左右10回ずつ1日2セット四股を行うように指導した運動併用群(n=13)と,運動をしなかった注射単独群(n=12)に分類した。その結果,運動併用群では注射単独群に比べて9週間治療前後でのLequesne重症度指数の改善率および股関節の痛みに関するVASの改善率が有意に高値であった。以上の結果より,DF結合HA注射による除痛効果が有効な期間中に筋力強化訓練を行うと治療効果が増進すると考察した。しかし,厚生労働省からDF結合HA注射には副作用としてアナフィラキシーショックの注意が喚起されており,今回の調査でも69例中38例(55%)が参加を拒否した。今後,DF結合HAの副作用の発症機序が明らかとなることが望まれる。
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