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経験
変形性膝関節症に対するジクロフェナク結合ヒアルロン酸ナトリウム関節内注射に局所麻酔薬を混合した場合の効果
Efficacy of mixing local anesthesia drug to intraarticular injection using diclofenac combined with hyaluronic acid for osteoarthritis of the knee
戸田 佳孝
1
,
増田 研一
2
Yoshitaka TODA
1
,
Kenichi MASUDA
2
1戸田整形外科リウマチ科クリニック
2関西医療大学スポーツ医科学研究センター
キーワード:
Osteoarthritis
,
Diclofenac
,
Hyaluronic acid
Keyword:
Osteoarthritis
,
Diclofenac
,
Hyaluronic acid
pp.1713-1716
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002394
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要旨:関節内注射では注入時の疼痛がアナフィラキシー様反応を呈することがある。本研究の目的は,ジクロフェナクエタルヒアルロン酸ナトリウム(DF結合HA)に局所麻酔(局麻)薬を混入した場合の効果をみることである。対象は63例の変形性膝関節症(膝OA)患者で,DF結合HA単独を注射した31例と局麻薬混合DF結合HAを注射した32例である。DF結合HA単独群では4例(12.9%)で注射時疼痛のため血圧と意識レベルが低下を認めたが,局麻薬混入DF結合HA群では上記アナフィラキシー様反応を認めなかった。注射の痛みに関するVASは注射単独群では71±13.5%であり,局麻薬混合群の46.6±20%に比べて,有意に高値であった。局麻薬はDF結合HAの副作用を軽減する可能性がある。
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