Japanese
English
臨床
観血的整復が必要な足関節後果骨折の特徴
Characteristics of posterior malleolar fractures required open reduction
大嶋 崇史
1
,
藤本 秀太郎
1
,
寺本 篤史
2
,
織田 崇
1
,
近藤 真章
1
,
和田 卓郎
1
Takafumi OHSHIMA
1
,
Atsushi TERAMOTO
2
1北海道済生会小樽病院,整形外科
2札幌医科大学医学部,整形外科学講座
キーワード:
Ankle fracture
,
Posterior malleolar fracture
,
Open reduction
Keyword:
Ankle fracture
,
Posterior malleolar fracture
,
Open reduction
pp.1099-1103
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003099
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要旨:近年,遠位脛腓間の安定性獲得のため後果の観血的整復・内固定を推奨する報告が散見されるが,合併症などの問題から安易な観血的整復・内固定を推奨しないとする報告も多い。本研究では観血的整復が必要な後果骨折における術前画像の特徴を明らかにすることを目的とした。2020年5月から2021年8月に同一術者が施行した後果骨折を伴う足関節果部骨折14例を対象とし,術中に外果整復後に後果が整復されているか否かを直視とX線透視で確認した(整復可群/整復不可群)。術前CT矢状断像で関節面に占める骨片のサイズと脛骨後方皮質の転位量を計測し2群間で比較・検討した。整復不可群では全例で骨膜が破綻しており,脛骨後方皮質の転位量が有意に大きかった。本研究より後果の整復・固定を検討する際には,CT矢状断像での後方骨皮質転位量が予測する指標となる可能性があることが示唆された。
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