Japanese
English
特集 足関節周囲外傷の治療
足関節後果骨折に対する関節鏡視下手術
Arthroscopic reduction for posterior malleolar fractures of the ankle
滝 正徳
1
Masanori TAKI
1
1聖隷浜松病院,足の外科
キーワード:
Posterior malleolar fracture
,
Arthroscopy
,
Ankle fracture
Keyword:
Posterior malleolar fracture
,
Arthroscopy
,
Ankle fracture
pp.1013-1022
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002221
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要旨:足関節後果骨折に対する関節鏡視下骨折整復手術について詳述した。手術体位は仰臥位で通常の前方足関節鏡での手技である。腓骨骨折をプレート固定した後に鏡視下手術に移行する。後果骨片にKirschner鋼線を貫通できる例では鏡視下handlebar法を,それ以外は骨鉗子のみで整復を行う単純鏡視下法を選択し,後果骨折部の処置と関節内整復を行う。後果を中空螺子で固定した後,内果骨折を整復固定する。足関節後果骨折に対する鏡視下手術は後果へのアプローチが低侵襲かつ容易で,関節内骨折の全域を観察下に骨折整復することができる。後果骨片の剝離や第三骨片の処理には創意工夫が必要だが,これまで足関節後果骨折治療が内包してきた多くの問題を解決できる可能性がある。
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