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特集 広範囲腱板断裂に対する鏡視下手術
広範囲腱板断裂に対するEx–medialization
Extreme medialized repair for massive rotator cuff
水城 安尋
1
Yasuhiro MIZUKI
1
1佐世保共済病院,整形外科
キーワード:
Rotator cuff tear
,
Arthroscopic rotator cuff repair
,
Medialization
Keyword:
Rotator cuff tear
,
Arthroscopic rotator cuff repair
,
Medialization
pp.1037-1045
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003091
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要旨:筆者はこれまで発表された様々な治療を組み合わせ,新しい手術法であるExtreme medialized repair(以下,Ex–medialization)を確立し現在行っている。治療のコンセプトは骨頭のサイズを小さくすることで腱板を修復可能にする手技である。手技のポイントは骨頭の上方を切除し,骨頭頂部を越えて内側の軟骨下骨直下にアンカーを挿入し腱板付着部を内方化する。周囲の腱板を前後から包むように骨頭に縫着する。この方法の利点は ① 鏡視下腱板修復術(ARCR)の延長であり特殊な道具やグラフトが不要で簡便,② 海綿骨を広く露出させるため腱癒合に有利,③ 上方化している骨頭による腱板への圧力を下げることができる,④ 一次修復の延長であるため筋力の改善が期待できることなどが挙げられる。ARCRに準じるため術後合併症も少なく,臨床成績や腱癒合率も良好である。また危惧される可動域の顕著な制限はなかった。
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