Japanese
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特集 広範囲腱板断裂に対する鏡視下手術
鏡視下肩上方関節包再建術
Arthroscopic superior capsule reconstruction
長谷川 彰彦
1
Akihiko HASEGAWA
1
1大阪医科薬科大学,整形外科学教室
キーワード:
Superior capsule reconstruction
,
Rotator cuff tear
,
Autologous fascia lata graft
Keyword:
Superior capsule reconstruction
,
Rotator cuff tear
,
Autologous fascia lata graft
pp.1047-1056
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003092
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要旨:鏡視下肩上方関節包再建術(SCR)は,一次修復困難な腱板断裂に対してMihataが考案した関節温存手術である。海外ではallograftやxenograftなどを用いた鏡視下SCRが多く行われているが,グラフトの力学的特性や治癒力に問題がありグラフト断裂率が高いことから,SCRを行い良好な治療成績を得るためには大腿筋膜グラフトが第一選択となる。大腿筋膜グラフトを用いた鏡視下SCRを行うにあたり,① 外側筋間中隔を間に挟んで十分な厚みと長さのあるグラフトを作成すること,② グラフトを肩甲骨と上腕骨の適切な位置に強固に固定すること,③ 肩甲下筋腱断裂を合併する症例では肩甲下筋腱修復を追加すること,④ グラフトの治癒が得られるように,患者,理学療法士と協力しながらリハビリテーションを進めることが重要である。
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