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特集 骨転移診療のすゝめ―現状と課題
骨転移の画像診断アップデート
Update on diagnostic imaging of bone metastasis
勝俣 恵
1
,
山本 麻子
1
Megumi KATSUMATA
1
1帝京大学医学部,放射線科学講座
キーワード:
PET/CT
,
DWIBS
,
Dixon
Keyword:
PET/CT
,
DWIBS
,
Dixon
pp.801-807
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003026
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要旨:骨転移の画像診断に用いられるモダリティのなかでも,核医学分野とMRI分野では技術の進化が目覚ましい。骨シンチグラフィは従来から骨転移診断に用いられてきたが,特異度が低いという欠点がある。FDG–PETは骨転移の診断精度が高い検査として知られるが,海外では骨組織を標的としたPET診断薬によるさらなる診断精度向上が報告されている。MRIで骨転移を検出する撮像方法として,Dixon法やDWIBSがある。Dixon法は病変内の脂肪含有を検出することで脂肪を含有する赤色髄と脂肪を含まない多くの骨転移を区別する。DWIBSは被曝のリスクなく骨転移を評価できる。PET/CTと比して劣勢であるとの報告はなく,MRI高速化・高性能化に伴うさらなる普及が期待される。画像診断分野におけるAIの活用も進みつつある。CTによる骨転移検出技術が開発されており,一部の臨床現場では既にAI活用読影支援技術が活用されている。
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