Japanese
English
特集 肝転移―その特性からみた診断と治療
肝転移の画像診断の進歩―PET
The Progress of Imaging on Liver Metastases―PET
村上 康二
1
Koji MURAKAMI
1
1獨協医科大学病院PETセンター
1Center of Positron Emission Tomography, Dokyo University School of Medisine, Tochigi
キーワード:
FDG-PET
,
肝転移
,
三次元画像
,
PET/CT
,
融合画像
Keyword:
FDG-PET
,
肝転移
,
三次元画像
,
PET/CT
,
融合画像
pp.489-495
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100536
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要旨 一般的に高分化型肝細胞癌はFDGの集積が弱く,未分化な肝細胞癌や肝内胆管癌は強い集積を示す.一方転移性肝癌の場合には原発巣の性質が描出率に影響する.頻度的に高い肺がん・消化器癌など,多くの癌は組織学的に扁平上皮癌や腺癌なので,大部分はFDGが良好に集積し,肝転移の描出も良好である.しかし空間分解能の限界から小さな病変の検出には不適当である.現時点におけるFDG-PETの役割は肝転移以外のリンパ節転移や遠隔転移の検索,そして治療効果判定,再発の早期診断である.またPET/CTによる3次元画像は解剖学的構造,特に血管系と腫瘍の位置を立体的に画像化できるため,外科手術の術前ナビゲーションとして有用性が考えられる.
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