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特集 変形性足関節症の最新の治療
脛骨髄外カットガイドの開発によるTNK® Ankleの新たな可能性
New potential of TNK® Ankle using new device for tibial osteotomy
黒川 紘章
1
Hiroaki KUROKAWA
1
1奈良県立医科大学,整形外科
キーワード:
Total ankle arthroplasty
,
Surgical technique
,
Tibial osteotomy
Keyword:
Total ankle arthroplasty
,
Surgical technique
,
Tibial osteotomy
pp.287-295
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002904
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要旨:1970年代に人工足関節が開発された当初は,膝や股関節など他の荷重関節に対する人工関節置換術と比較して再手術が必要となる合併症の頻度が高く,適応となる症例は限られていた。しかし,インプラントや手術手技の改善に伴う臨床成績向上の結果,米国では2009年約2,200例であった症例数が,2019年には5,100例と240%も増加している。TNK® Ankleは本邦初の人工足関節として1975年に開発され,インプラントデザインの改善とともに臨床成績も向上しながら,1991年以降は現在と同様のインプラントモデルが使用され,多施設から良好な臨床成績が報告されている。インプラントの特徴は,セラミック製でポリエチレンが脛骨インプラントに固定されたfixed-bearingで,距骨と脛骨の摺動面に半径の差をもたせていることである。2023年から手術手技の向上を目指し,脛骨髄外カットガイドが新たに開発された。新たなデバイスが加わり,さらなる臨床成績の向上が期待される。
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